Scratch作品のまねして作り方:初めてコードを書いた日の記録
「何を作ればいいかわからない」——Scratchを始めたとき、多くの親子がここで詰まります。
そんなときにおすすめなのが、他の人の作品を見てまねする方法です。真似することは恥ずかしくありません。プログラミングの世界では「見て、試して、動かす」が最初の一歩として定番のやり方です。
この記事では、6歳の子どもと一緒にScratchの作品ページを探索し、気に入ったアニメーションをまねして作るまでの体験を紹介します。できたこと・苦戦したこと・子どもの反応もあわせてお伝えします。
Scratchには他の人の作品がたくさん公開されている
Scratch(scratch.mit.edu)には、世界中のユーザーが作った作品が公開されています。ゲーム・アニメーション・クイズ・音楽など、ジャンルもさまざまです。
トップページの「見る」や「探す」から作品を一覧で確認できます。作品をクリックするだけで、その場で遊んだり動かしたりできます。
この探索タイム自体が、Scratchの楽しさを知るうえでとても大切な時間です。「何が作れるのか」をイメージするきっかけになります。
まずは遊んでみる——りんごと爆弾のゲーム
最初に見つけたのは、りんごと爆弾が上から落ちてくるゲームでした。りんごをキャッチするとポイントが上がり、爆弾に当たるとゲームオーバーになる、シンプルな内容です。
親子で交互に操作しながら遊んでみると、ゲームとしての完成度に子どもが引き込まれていました。「これ、Scratchで作ったの?」と少し驚いた様子で、「自分でも作れるかな」という気持ちにつながるきっかけになりました。
まずは「遊ぶ側」に徹することで、画面の中で何が起きているかを自然と観察できます。ここを急がず楽しむことが大事です。
気に入った作品を見つけたら、まねしてみよう
次に目を引いたのが、音楽に合わせてキャラクターがランダムに位置を変えながら、コスチュームも切り替わるアニメーションでした。
カラフルなキャラクターが音楽のリズムに合わせてポップに動く様子を見て、子どもが「これ作りたい!」と言い出しました。
まねして作る手順
作品の「中を見る」ボタンを押すと、コードが全部見られます。ブロックの配置をそのまま真似するだけでOKです。
- 作品ページで「中を見る(See inside)」をクリック
- スプライトと背景の構成を確認する
- 同じスプライトを追加して、同じブロックを並べる
最初は「なぜこのブロックを使うのか」を完全に理解できなくても大丈夫です。まず動かすことを目標にしましょう。
実際に作ってできたこと
まねを始めて、子どもが自分でできた操作はこちらです。
- 背景を自分で選んで変更する
- キャラクター(スプライト)を配置する
- スタートボタンが押されたら、キャラクターがランダムな位置に動き続けるよう設定する
- 音楽をスタートから常に流れるよう設定する
「スタート後は常に繰り返す(ループ)」という考え方は、今回初めて触れた概念です。ループとは「同じ動作を何度も繰り返し続ける」仕組みのことで、キャラクターが止まらずに動き続けるのはこのループのおかげです。すべては理解できていませんが、「ずっと繰り返すから止まらないんだよ」と軽く説明すると、「ずっと動くやつか」とある程度イメージできた様子でした。
苦戦した場面と対処法
うまくいかなかった場面も正直にお伝えします。
キャラクターを増やしても動かない
元の作品と同じようにキャラクターを増やしてみたところ、追加したキャラクターが動かないことに気づきました。
理由は、コードはスプライトごとに別々に設定する必要があるからです。1つのキャラクターに設定したコードは、別のキャラクターには自動で引き継がれません。
対処法としては、Scratchにある「バックパック」機能を使う方法があります。バックパックとは、あるスプライトのブロックを別のスプライトにコピーできる機能のことです(ブロックを右クリック→「バックパックに入れる」で使えます)。今回は時間の都合でそこまで進みませんでしたが、次回チャレンジしてみる予定です。
コードのブロックが読めない
Scratchのブロックには色がついていて、色で種類を見分けられます。ただし、ブロックの中には漢字やアルファベットが書かれているものもあり、6歳にはすべては読めません。
現時点では色を手がかりに「これと同じブロックを探す」という方法でなんとかなっています。読めなくても、見た目で判断できる部分は多いので、過度に心配しなくても大丈夫です。
コスチュームの変更・音の選び方に苦戦
コスチューム(キャラクターの見た目)の変え方と、音の選び方は今回うまくたどり着けませんでした。操作場所を見つけるのが難しく、次回に持ち越しとなりました。
子どもの反応
作業中にキャラクターが増えても動かないことに気づいたとき、「キャラクターを増やしたのに、動かないよ」と不満そうな声がありました。「なんで動かないの?」という疑問は、仕組みへの興味が生まれているサインでもあります。
その後、スタートボタンを押してキャラクターが音楽に合わせて動いたとき、明らかに感動した様子でした。すぐに「3歳の子とママに見せてくる!」と駆け出していきました。
3歳の子は、作業中もそばで一緒に画面を見ていました。背景やキャラクターを眺めながら、「このキャラクターがここに行って、こういうお話だよ」と自分なりのストーリーを考えて話してくれていました。完成した作品を見たときには「すごい!!!」と大喜びで、兄姉の作品をほめてもらえたことが、また続けようというモチベーションにつながったようです。
まとめ
- Scratchには世界中の作品が公開されていて、遊びながら「何が作れるか」を学べる
- 気に入った作品の「中を見る」機能でコードを確認し、まねして作るのが初心者にとって有効な学び方
- コードは色で種類を識別できるので、漢字が読めなくても手がかりになる
- キャラクターを追加したときはコードも別途設定が必要——これが最初のつまずきポイント
- 「動いた!」「家族に見せたい!」という体験が、次への意欲をつくる
次回は、また別のシンプルなゲームをまねして、ゲームのしくみに触れた体験を紹介します。
次の記事:Scratchでブロック崩しを作った:まねして学んだゲームのしくみ
関連記事: