Scratchを子どもと2日間やってみた:SEエンジニア親の気づき
※この記事はLearnityCodeの最初の記事です。
筆者自身の体験をもとに、正直な気持ちを書いています。
「小学校でプログラミング教育が始まっている」
そう聞いたとき、正直「ちょうどいいかも」と思いました。
私はシステムエンジニアです。仕事でコードを書くのは日常のこと。だから「子どもに教えてあげられることがあるかもしれない」と、わりと気軽に考えていました。でも実際に6歳の子どもと一緒にやってみたら、気づかされることがたくさんありました。
今日は、2日間で起きたことを、そのまま書いてみます。この記事では、Scratchを初めて子どもと試したときの気づきと、エンジニア親として感じた「教え方」の注意点をお伝えします。
まず「作れる」より「楽しい」を先に見せた
最初にやったのは、Scratchを「教える」ことではありませんでした。
Scratch(スクラッチ)のサイトには、世界中のユーザーが作った作品が公開されています。ゲームあり、アニメあり、クイズあり。まずはその作品例のゲームをいくつか一緒に遊んでみました。
「これ、全部Scratchで作られてるんだよ」
子どもの目が変わりました。「え、これ作れるの?」
そこで初めて「Scratchっていうサイトで、自分でも作れるよ」と話しました。「教える」より先に「楽しそう」という気持ちを引き出す。それが最初の一手でした。
チュートリアルで猫を動かしてみた
Scratchには初心者向けのチュートリアルがあります。有名なオレンジ色の猫のキャラクターを、ブロックを組み合わせて動かすものです。
私自身はコードを普段から書いているので、ブロックの意味はすぐわかります。でも「6歳に伝える」となると話は別でした。
「このブロックをここにドラッグして…」
マウス操作がまだうまくできない。ドラッグしているつもりがクリックになってしまう。ブロックをどこにはめればいいかもわからない。
思った以上に「最初の一歩」は小さく区切る必要があると感じました。
それでも、一緒にやっているうちに猫が鳴き声を上げて動いた瞬間、子どもがぱっと顔を輝かせました。「動いた!」その一言で、2日間やってみてよかったと思えました。
一人では難しい。でも「飾る」は楽しめた
チュートリアルを進めながら気づいたのは、「プログラムを組む」部分はまだ一人では難しいということです。
ブロックをどれを選んでどこに置くか、論理的な順序で組み合わせる作業は、6歳にとってはまだハードルが高い。焦らせても仕方ないと思い、そこは一緒にやることにしました。
でも、Scratchには「プログラム以外」の部分もあります。
背景を変えたり、キャラクター(スプライト)を選んで配置したりする作業。ここは子どもが自分でどんどんやり始めました。「この背景にする!」「このキャラクターがいい!」と、選んでは配置して、また変えて。
自分が選んだ背景の上に、自分が選んだキャラクターが立っている。それだけで「自分で作った」という感覚が生まれるんだと気づきました。
プログラミングは「コードを書く」だけではありません。デザインや表現の部分から入ることで、楽しさを先に体験できる。これは、ITに詳しい自分でも気づかなかった視点でした。
「ゲームを作りたい」という言葉が出てきた
2日間遊んでいるうちに、子どもからこんな言葉が出てきました。
「最初に遊んだゲームみたいなの、作ってみたい」
これは正直、うれしかった。
最初に「楽しそう」を見せて、チュートリアルで「動かせる」を体験して、「飾る」で自分らしさを出して。その積み重ねが「作りたい」につながったんだと思います。
SEとして考えると、これはまさに「要件定義(何を作りたいか決める最初のステップ)」の入り口です。「何を作りたいか」がある人のほうが、圧倒的に学びが早い。子どもが自分から「作りたい」と言い始めたなら、あとはそれを少しずつ形にしていくだけです。
次のステップが見えてきました。
エンジニア親が気づいた「教え方」の注意点
プログラミングができるからこそ、気をつけようと思ったことがあります。
「効率よく教えたい」という気持ちが出やすいんです。「そこはこうすればいい」「これを先に覚えて」と。でも、子どもにとって大事なのは効率じゃなくて、楽しさと達成感です。
わかっていても先に答えを言いたくなる。そこをぐっとこらえて「どうしたら動くと思う?」と聞いてみると、子どもが自分で考え始める。その時間こそが、一番大事なんだと2日間で感じました。
「教えられる立場」ではなく「一緒に楽しむ仲間」として隣にいること。それが、エンジニア親として意識したい一番のことかもしれません。
このサイトについて
このサイト「LearnityCode(ラーニティコード)」は、ITやプログラミングを「もっとやさしく、もっと身近に」届けることをテーマにしています。
私自身、エンジニアとして働きながら、6歳と3歳の子どもを育てています。専門知識はあっても、「子どもにどう伝えるか」は別の話。そのリアルな試行錯誤を、このサイトで共有していきたいと思っています。
プログラミングのことだけでなく、ITの仕組み、デジタルとの向き合い方、教材のレビューなど、「親子でAI・IT時代を学ぶ入り口」になれるよう、少しずつ書き続けていきます。
読んでくださってありがとうございます。一緒に学んでいきましょう。
まとめ
- まず「楽しそう」を体験させることが、最初の一手として効果的だった
- 6歳はマウス操作やブロックの組み合わせはまだ難しい。一緒にやるのが◎
- 「背景を変える・キャラクターを置く」だけでも「作った」感覚が生まれる
- 「ゲームを作りたい」という言葉が自然に出てきたら、学びの準備ができているサイン
- エンジニア親こそ「答えを言いたくなる」衝動をこらえることが大事
次の記事:Scratchってなに?小学生でもできるプログラミングの第一歩
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