「なんで、ここだとゲームできないの?」

実家に遊びに行ったとき、わが家の6歳がSwitch(ニンテンドースイッチ=ゲーム機)でいつものオンラインゲームをしようとして、できませんでした。家ではできるのに、なぜ実家ではできないのか。子どもにとっては大きな「なんで?」だったようです。

これは「インターネット」と「Wi-Fi(ワイファイ)」を説明する、よいきっかけになりました。

この記事では、インターネットとは何か、そしてなぜ場所によってつながったり、つながらなかったりするのかを、わが家で6歳に通じた言い方をまじえて、やさしく説明します。

※「インターネット」「Wi-Fi」「ルーター」などの言葉は、記事の中でひとつずつ、身近な例にしながら説明します。むずかしい用語を覚える必要はありません。


きっかけ:「実家だとゲームができない」

家ではいつも遊べているオンラインのゲームが、実家では遊べない。子どもは「ゲーム機が壊れた?」と思ったようでした。

でも、ゲーム機は壊れていません。違っていたのは「インターネットにつながっているかどうか」でした。ここから、「インターネットって、そもそも何?」という話につながっていきます。


インターネットってなに?──世界中をつなぐ「つながり」

インターネットとは、ひとことで言うと「世界中のコンピュータやスマホ、ゲーム機どうしをつなぐ、大きな“つながり”」のことです。

  • いろいろな機械が、見えない線でつながり合っている
  • そのつながりを通って、動画・ゲーム・写真などの「情報」が行き来する

💡 「ネットワーク」って?

機械どうしがつながっている状態を「ネットワーク」と言います。その世界中をつないだ、とても大きなネットワークが「インターネット」です。

大事なのは、インターネットは「場所」ではなく「つながり」だということ。だから、「つながっているか・いないか」で、できることが変わります。


6歳に通じた説明:「使った時間がスマホにも出る」

「つながり」と言葉で言っても、子どもにはピンと来ません。そこで、身近な実例を見せました。

わが家では、Switchで遊んだ時間をスマホのアプリで管理しています。その画面には、「今日ゲームで遊んだ時間」が表示されます。

「ゲーム機で遊んだ時間が、どうしてスマホでわかると思う?」

答えは、ゲーム機とスマホが、インターネットで“つながっている”から。つながっているから、ゲーム機の情報(遊んだ時間)がスマホにも届いて、共有されるのです。

これを見せると、6歳も「なんとなく、つながっているんだ」と感じ取ったようでした。目に見えない「つながり」を、目に見える画面(時間の表示)で実感できたのがよかったのだと思います。

💡 「共有(きょうゆう)」って?

ひとつの情報を、はなれた機械どうしでいっしょに見られるようにすること。つながっているからできることです。


どうやってつながるの?──Wi-Fiと「つなぐ機械」

では、どうやってインターネットにつながるのでしょうか。家の中でよく使うのが「Wi-Fi(ワイファイ)」です。

Wi-Fiとは、線(ケーブル)を使わずに、電波でインターネットにつなぐ方法のことです。スマホやゲーム機は、このWi-Fiの電波をつかまえて、インターネットにつながります。

そして、家の中の機械をインターネットにつなぐ役目をする機械があります。これを「ルーター」と呼びます。

  • ルーター=家の中の機械を、インターネットにつなぐための機械
  • Wi-Fiの電波を飛ばして、スマホやゲーム機と“お話し”しながら、インターネットにつないでくれる

わが家では、実際にルーターを子どもに見せて、「この機械があるから、家ではつながるんだよ」と教えました。目に見えない「つながり」が、目に見える機械と結びつくと、子どもにも分かりやすいようでした。

💡 Wi-Fiの電波は家の中だけ

ルーターが飛ばす電波は、だいたいその家の中までしか届きません。だから、Wi-Fiは「その家でつながるための入り口」と考えると分かりやすいです。


インターネットとWi-Fiの違いは?

「インターネット」と「Wi-Fi」はよく似た言葉ですが、同じ意味ではありません

  • インターネット=世界中の機械をつなぐ、大きなつながり(ネットワーク)
  • Wi-Fi=そのインターネットにつながるための方法のひとつ

たとえるなら、こんな関係です。

  • インターネット=道路
  • Wi-Fi=家から道路に出るための玄関

道路(インターネット)は外にずっと広がっていて、玄関(Wi-Fi)を通って、そこへ出ていくイメージです。だから「Wi-Fiがない」は「道路に出る玄関がない」ということで、インターネットそのものが消えたわけではありません。線(ケーブル)を使うなど、Wi-Fi以外のつなぎ方もあります。


だから、実家ではできなかった

ここまで分かると、最初の「なんで実家だとできないの?」の答えが出ます。

実家にはWi-Fi(とルーター)がなかったのです。だから、Switchがインターネットにつながれず、オンラインのゲームができませんでした。

  • 自宅:Wi-Fiがある → インターネットにつながる → オンラインのゲームができる
  • 実家:Wi-Fiがない → インターネットにつながらない → オンラインのゲームができない

ゲーム機が壊れていたわけではなく、「つながり」がなかっただけ。こう説明すると、子どもも納得した様子でした。


親として感じたこと:「つながらない体験」が一番の先生

今回いちばん良かったのは、「つながらない場所」を実際に体験したことでした。

家ではあたりまえにできることが、実家ではできない。この「できない・不便」という体験があったからこそ、「インターネット」「Wi-Fi」という見えないものに、子どもが興味を持てました。

  • 「つながり」という言葉+身近な実例(使った時間の共有)で、見えないものを実感できた
  • ルーターという実物を見せて、見えない「つながり」を目に見える形に結びつけた
  • 「できなかった」体験が、いちばんの入り口になった

うまく説明しようとするより、目の前で起きた「なんで?」をそのまま教材にするのが、いちばん伝わると改めて感じました。


まとめ

  • インターネット=世界中の機械どうしをつなぐ「つながり」。場所ではなく、つながっているか・いないかでできることが変わる
  • 6歳には「遊んだ時間がスマホにも出る=つながっているから共有される」という身近な実例が通じた
  • 家でインターネットにつながる方法がWi-Fi。電波を飛ばす機械がルーター。実物を見せると分かりやすい
  • 実家でゲームができなかったのは、Wi-Fi(つながり)がなかったから。ゲーム機の故障ではない
  • つながらない・できない」という体験が、見えないしくみを学ぶいちばんの入り口になる

子どもの「なんで?」は、ITのしくみをやさしく学ぶ入り口です。「インターネット」も、身近な実例と「できなかった体験」にあてはめれば、6歳にもなんとなく伝わりました。お子さんに聞かれたとき、この記事を思い出してもらえたらうれしいです。

この記事は、「子どもの疑問から学ぶ ITのしくみ」シリーズの1本です。子どもがぶつかる『なんで?』を、体験が生まれるたびに、ひとつずつやさしく解説していきます。ほかの「なんで?」は、下の関連記事からどうぞ。

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